サンパウロで鹿児島県人会創立100年を祝う
ブラジルのニッケイ新聞によりますと、平成25年10月20日、ブラジル鹿児島県人会創立100周年及び、移民105周年記念式典が開催されました。
式典は、ブラジルのサンパウロ市、サンパウロ州議会議事堂で行われ、約600人が節目の年を祝いました。
同県人会の園田昭憲会長は冒頭、「日系社会最古の団体として前人未到の歴史を迎えた。これも隣人、家族愛をモットーにした先人たちの努力の賜物。これまでの100年を重要な財産として継承し、次の100年へのスタートを切りたい」と述べました。
聖州議の羽藤ジョージ氏に続いて連邦下議の安部順二氏は、「日本式の教育はブラジル発展に貢献した。この教育は父母、祖父母のおかげ。日系人はこれからも日伯の文化交流の中心として活動していく」と語りました。
鹿児島県からは副知事の布袋(ほうたい)嘉之氏、海外移住家族会の川畑隆会長、県議会の池畑憲一議長、鹿児島市の森博幸市長、阿久根市の西平良将市長、南九州市の霜出勘平市長、伊佐市の隈元新市長ら85人が慶祝団として、出席しました。
そのほか、在サンパウロ日本国総領事の福嶌教輝氏、日系三団体、近隣諸国からパラグアイ同県人会の園田義人会長らも出席しました。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事はビデオメッセージを寄せ、その中で県費留学生を現在の年1人から年2人に増員する計画を明らかにしました。
県費留学生とは、鹿児島県が1970年から県人会員を受け入れている県費留学制度のことです。
ブラジル鹿児島県人会は、1908年(明治41年)の第一回移民船「笠戸丸」に乗船した人々から始まり、1905年に結成されました。
ブラジルに渡った日本人の県人会の中で、最も古い県人会で、長い歴史を持っています。
現在の会員数は約1700世帯。
ブラジル国内の日系人は、外務省推定で、約150万人とされています。