垂水の勝軍地蔵
垂水市本高城に祀られている勝軍地蔵は、鹿児島県内で最古の木仏像です。
永正3年(1506年)に、当時の高城城主肥後文次郎盛明の祈願により、加治木の岩屋寺住持で宝珠坊快扶により制作されました。
垂水市観光協会HP、鹿児島県教育委員会有形文化財の項によりますと、勝軍地蔵は、鹿児島県内で最も古い、木彫(寄木造)彩色の木仏像で、垂水市本高城山麓の御堂にまつられています。
3体で構成されており、中央に地蔵菩薩像(198.5cm)、左に毘沙門天像(139.4cm)右に多聞天像(145.4cm)が並んでいます。
所在地は〒891-2113 鹿児島県垂水市高城字地蔵の下2535です。
製作年代は、永正3年10~11月(1506年)です。
願主は当時の高城城主肥後文次郎盛明で、子孫繁栄、武運長久、領内安全を祈願して作られました。
作者は加治木の岩屋寺住持で宝珠坊快扶ということです。
大正15年(1926年)年に解体されて、制作時あるいは願主、作者が判明しました。
昭和28年9月7日に県指定有形文化財になりました。
大正末年の解体に続き、昭和54 ~ 55年(1979 ~ 80年)に全面的な解体修理が行なわれました。
その際、地蔵菩薩像の頭部から、作者の宝珠坊快扶が画いた曼荼羅のような寺堂・仏像及び人物等図その他が発見されました。