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歴史・文化


鹿児島市の西郷隆盛像

城山を背景に立つ西郷隆盛像は、鹿児島市出身の彫刻家安藤照によって制作されました。
没後50年の昭和2年に銅像建立が計画され、10年後の昭和12年に完成したものです。

かごしま市民のひろば(5月号2013年第552号
もっと知ろうよ!鹿児島の宝物 かごしまボランティアガイド (大納清輝氏)
によりますと、
鹿児島市にある西郷隆盛像は、没後50年にあたる昭和2年に銅像建立が計画され、10年後の昭和12年5月23日に除幕式が行われました。
海軍大将の東郷平八郎が、鹿児島市出身の彫刻家安藤照に、昭和3年頃に制作を依頼したということです。
安藤照は、渋谷の忠犬ハチ公の製作者として知られています。
西郷隆盛は、写真を好まなかったようで、写真が一枚も現存していません。
そのため、安藤は制作にあたり、肖像画の分析や西郷隆盛の孫の塑像写生などを試みたようです。
東京、上野の着物姿とちがい、城山を背景の鹿児島の西郷像は、陸軍大将の制服姿で、約8メートルもあります。
築山は、大隅半島の花崗岩や県産石、合計550個ほどを積み上げたものです。
像の建立には多くの寄付が集まり、石運びや土盛りを手伝う人も多かったそうです。