専門店ツアー
2001/4
「大都会の良さ」とは何でしょう?
いろいろあるとは思います。
案外どこにも書かれていないこと、それは、専門店があることです。
文具店、古書店、布地店、乾物店、画材店、刃物店、和紙店、リボンの店、材木店、ハンカチ店、模型店などなど。
専門店はとっても楽しいところ、私はそう思います。
洋裁をするかたは、布地や糸、レースをたくさん見てみたいことでしょう。
はりえをする方は、和紙やさんへ。
買わないにしても、日本各地のさまざまな和紙を見ていると楽しいものです。
香木の白檀を、材木の状態で見てみたいと思いませんか?
真っ赤なベル、クリスタルの星、非常に小さく精巧にできているものを組み合わせて、自分なりのクリスマスツリーを作ってみませんか?
江戸時代の書物を探しに行きませんか?
ワンダーランドと専門店は、私には同義語です。
こんなツアーを考えてみました。
名付けて「専門店ツアー」
5日間くらいの行程で、専門店を、ゆっくり回ります。
入る時間と出る時間は決められていますが、店内では自由に行動します。
疲れたら、添乗員さんとお茶に行くこともできます。
買った品物は、ホテルに届けてもらうので、数軒回っても手ぶらです。
ツアーの帰りに、全部まとめて梱包してもらえます。
宅急便が、自宅に着いた翌朝には届いています。
梱包も自分でしなくてすむので、その間、食事に出かけたり、散歩にも行けます。
とっても楽です。
同じ趣味の仲間と、ツアーに参加するのも面白いでしょうね。
あるいは、知らない方と、同じ専門店が好きだということで話が弾むようになるかもしれません。
数日間の行動で仲良くなることもあるかもしれません。
イギリスの小説で、クリスマスの買い物の場面が出てきました。
その女性は、地方から大都市に出かけ、数日間、滞在します。
ゆっくり買い物と宿泊を楽しむのです。
私ならこんな旅行を、と浮かんだのが、専門店ツアーです。