料理の話
2002/11
料理の話です。
でも、料理というよりは、鍋の話、といったほうが適切かもしれません。
料理というのは、手順も大切です。
料理が出来上がった時、流しが洗いものでいっぱいだと、後片付けは大変です。
作りながら片付ける、そんなことも手順の一つだと思います。
これからお話したいのは「作りながら片付ける」ではなく、「脂ぎった鍋」から脂を消してしまうトリックです。
「なあんだ」と思うような話なのですが。
調理が終わった後の、脂ぎった鍋やフライパンは洗い物の時、大変です。
水で流したくないから、拭き取ってから洗剤を使います。
古布や紙でふき取らないと、スポンジもべとべとになります。
「脂汚れも一瞬で」と宣伝する洗剤も、もちろんあるにはありますが・・・
炒めものをしたフライパンは、たしかに洗うしかないでしょう。
しかし、鍋についた旨みを、次の料理に活かすやりかたもあります。
洗わずにそのまま、次の料理に使う、そんな料理方法です。
たとえば、鶏手羽でスープを作りましょう。
スープを作ったら、鍋を洗うのがこれまでのやり方です。
でも、鍋にはスープのあぶらが残っています。
拭き取ってしまうのは、もったいない。
次の料理の下ごしらえに、そのまま鍋を使います。
鍋に大根と人参の乱切りを入れ、ひたひたの水を加え、少しだけ塩をいれて煮物を作ります。
最後に醤油を少々。
鶏の脂がほどよくなじんで、いい味になります。
冷蔵庫に残っている白菜をザク切りにし、鍋に入れるのもいいですね。
水を少しだけ入れて、蒸らし煮にしてしまいます。
ポン酢で食べるとおいしいですよ。
こんな風にすると、鍋の脂はいつのまにか消えています。
洗うのも楽です。
一品、野菜料理も増えています。
これも手順のひとつかもしれません。