小さなおうち
2002/1
喧嘩したとき
長い夫婦関係にくたびれたとき
子供を独立させたいとき
どうしていいかわからず、混乱しているとき
どこに行っていいのか、迷うことはありませんか。
喫茶店でぼんやりする
車であてどなく走る
買い物をする
カラオケに行く
解決方法は人それぞれかもしれません。
ただ、ひとつ言えるのは、いつもの自分の生活場所にいては、なかなか解決できないということです。
いつもの自分の生活場所はとっても大切な場所ですが、そこを捨て去るのではなく、少しのあいだだけ離れていたい、そんな思いはありませんか。
帰ってくるから、必ず帰ってくるから、ちょっとだけ寄り道をしたい。
そんな気持ちのために、小さなおうちがあったらと思います。
アパートメントハウスです。
ひとりでいると、隣の物音が、かすかに聞こえるくらいの壁の薄さです。
でも、誰からも離れて、ひとりベッドの中で、ふとんにくるまっていられます。
おなかがすいたら、ごはんも作れる小さな台所もあります。
自分で作って食べていたら、家に残してきた人を思って、やはり帰ろうと思うかもしれません。
逆に、自分で作ってみてはじめて、作ってくれる人のありがたさを実感するのかもしれません。
寄り道のための小さな家ですが、「ひたいこ」の家でもあります。
「ひたいこ」に関しては、「こんなものがあったら」で見てください。
つまり、一人でも楽しく、強く生きていくための家でもあるし、そういうふうに生きてきて、立ち止まりたくなったときのための家でもあるのです。