志布志市有明のJAあおぞらが大麦若葉の6次産業化
平成28年1月22日の南日本新聞によりますと、
志布志市有明のJAあおぞらが、大麦若葉の6次産業化を開始しました。
これは、価格低迷が続く製茶業界の所得向上や通年雇用対策の一環です。
製茶工場が稼働しない冬場を利用し、青汁用の大麦若葉を生産・加工します。
生産した大麦若葉の7割は、荒茶に近い状態にして、大手青汁メーカーへ直接販売する長期契約を結びました。
残りの生産物に関しては、粉末にしてプライベートブランドで商品化し、中国や台湾への輸出や訪日観光客向けの免税店で
販売します。
大麦若葉は大麦の若い葉の部分で、穂が出る前の高さ30~40センチの頃を指します。
大麦同様、ビタミンB群が豊富で食物繊維もあります。
青汁原料の中で、青臭さが少なく、飲みやすさが特色です。
志布志市有明の地は冬に晴天が多く、1日の寒暖の差が大きいため、生産に適しています。
有明の製茶工場は、冬場は稼働しません。
製茶工場を部分改造するだけで、大麦若葉を荒茶のような状態にすることが可能です。
茶葉畑用の摘採機も、大麦若葉の摘採に利用できます。
大麦若葉の商品化に関して、初期の設備投資が抑えられるのが利点です。
JAあおぞらが緑茶平均価格よりも高い固定価格を設定し、生産者から買い取ります。
2017年度は55ヘクタールで約100トンの生産を予定しています。
2018年度には100ヘクタールで300トンを計画しています。