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鹿児島大大学院生、日本刑事政策研究会の懸賞論文で優秀賞

平成28年1月20日の讀賣新聞によりますと、
日本刑事政策研究会が募集した懸賞論文(読売新聞社共催)で
鹿児島大大学院人文社会学科研究科1年の高崎真奈さんの論文
「ストーカー加害者の家族等への介入方策ーその必要性と可能性」が
優秀賞に選ばれました。
今回のテーマは「ストーカー事犯対策の在り方」で、
三重大人文学部3年の加藤瑞希さんの論文「ストーカー被害者が相談しやすい環境づくり」も
優秀賞に選ばれました。

高崎さんの論文は、ストーカー行為の防止策を考えるにあたり、加害者の家族への働きかけや支援が重要であることを指摘し、
具体的な制度の提案まで行っています。
加害者の身近で動向を把握できる家族、近親者から速やかに情報を得ることが、重大な加害行為を未然に防止するとしています。
一方で、加害者の近親者は、加害者の言動に同調することも予測されます。
そこで、加害者の近親者に早期に働きかけて正しい理解を促し、加害者の凶行の防止と改善するために、
関係機関が連携することを提案しています。
しかし、現行制度下では、警察等が加害者の近親者に働きかける方法は明示されていません。
高崎さんは、現在可能な施策として、
①近親者への通知
②近親者がストーカー行為に加担、ほう助した場合の抑制装置の適用
③近親者への教育、指導、助言
などを提案しています。