学年ごとに工夫を凝らした体験授業、笠野原小学校
鹿屋市立笠野原小学校は、明治5年に開校し、140年を越える歴史と伝統のある小学校です。
鹿屋市のほぼ中央に位置し、在籍児童数は342名。
広々とした笠野原台地にあり、北に高隈連山、南に国見連山を見渡せます。
笠野原小学校のホームページによりますと、学年ごとの体験活動に工夫を凝らしています。
その活動を紹介します。
1年生は生活科の授業で「おうちの人の仕事にチャレンジ」
ゆで卵とレタスを使ったサラダ作りでは、卵を茹でることやトマトを切ることもやってみます。
また、体操服を自分で洗って、洗濯を実体験しました。
2年生はキャベツを種から植えて育てます。
3年生になったら青虫の観察を行いますが、青虫の餌にするキャベツです。
キャベツを育てながら、モンシロチョウのことも楽しみにしています。
お父さんにキャベツの苗を植え替えしたことを話したら「焼肉をして食べようね」と言われて
びっくりした生徒もいました。
お父さんはキャベツを理科の授業で使うとは知らなかったようです。
3年生
総合学習の時間に、落花生を育てています。
鹿屋市は落花生の産地として有名なところです。
春に種を植えた落花生は、秋にたくさんの実をつけました。
開花後、子房が地下に入って実を作る落花生の習性を、育てて収穫しながら理解できます。
収穫した落花生は、近くの工場で加工してもらっています。
これは、他の場所の小学校ではできないことです。
炒ったもの、黒糖ピーナツにしてもらったものなど、みんなでおいしく食べました。
地域の高齢者が作る信和会にも贈っています。
4年生
総合学習の時間に、サツマイモ栽培に取り組んでいます。
5種類を作りました。
コガネセンガン、ベニアズマ、ベニハヤト、ベニオトメ、タネガシマムラサキです。
農作業を手伝ってもらっているのは、地域の高齢者でつくる信和会のみなさんです。
収穫時には、保護者と一緒にスィートポテトとクッキーを作りました。
信和会のみなさん始め、みなとおいしく食べました。
5年生
毎年、地域の高齢者でつくる信和会のみなさんに協力してもらい、稲作体験をしています。
5月に苗を植え付け、10月に収穫します。
天候に左右され、大変であることを実感する作業です。
収穫したもち米を使い、12月におこなう餅つきは楽しみです。
6年生
特別養護老人ホーム長寿園(寿光園)との交流をおこなっています。
講習をうけて、子どもたちは車椅子や目隠し歩行などの体験をします。
年に1度、寿光園を訪問します。
実際に車椅子を押して、それまでの体験をもっと身近に感じる活動をおこなっています。
カレー作りも手伝い、ホームのみなさんと食事会をしています。