南国殖産がサツマイモ菓子のフェスティバロ社を買収
平成27年9月17日の日本経済新聞、南日本新聞によりますと、
総合商社の南国殖産株式会社(鹿児島市、永山在紀社長)はサツマイモ菓子製造のフェスティバロ社(鹿屋市、郷原茂樹社長)および
関連2社の株式を9月11日に取得しました。
取得株式の詳細は、フェスティバロ社の80%、郷之原農菓社(鹿屋市)の92.9%、鹿児島地場起業センター(同)の100%です。
取得額は公表されていません。
郷原社長は代表権のない取締役会長となります。
120人の従業員(フェスティバロ社、郷之原農菓社、鹿児島地場起業センター)については、雇用を継続します。
新社長には、他の2社を含め、南国殖産の野村春仁カルチャービジネス課長(49)が11日付けで就任します。
フェスティバロ社の郷原社長の説明によりますと、譲渡を南国殖産に持ち掛け、売却資金で、
国内外に情報を発信する『唐芋パビリオン』建設に活用したいとのことです。
フェステイバロ社は1987年の設立で、現在、空港や百貨店などに約20の店舗があります。
サツマイモを使用した菓子「ラブリー」他、サツマイモのおいしさを前面に出した商品で全国的な知名度があります。
鹿屋市と神戸市に工場を持ち、直近の売上高は約12億円です。
南国殖産では、3年後に30店舗、5年後に売上高20億円を目指し、コンビニエンスストアのローソン向け商品開発、
販路拡大等に力を注ぎます。
南国殖産株式会社は1945年(昭和20年)に設立、今年、70周年を迎える総合商社です。
鹿児島を拠点に九州一円に事業を展開し、子会社・関係会社40数社を擁します。
ガソリンスタンドの運営とガス・産業エネルギー販売の「エネルギー事業本部」、
スマートフォンなどの携帯電話事業とITビジネスの「情報通信事業本部」、
建築・土木資材の設計・施工販売の「建設資材事業本部」、
生活・産業ライフラインの設計・施工・販売の「機械設備事業本部」の4事業部門を主軸とします。
他にも、都市再開発事業への事業協力者としての参加、メガソーラー事業への本格参入など、地域活性化に取り組んでいます。
売上高は2014年度は2,218億円、社員数は 843名です。