東京農大のアジア・アフリカ研究会春合宿(南大隅町)が20年に
平成27年5月12日の南日本新聞によりますと、
東京農業大学の同好会、アジア・アフリカ研究会による南大隅町での春合宿が20年を迎えました。
5月4日には、受け入れ農家や学生、OBら約80人が南大隅町の丸峯公民館に集い、交流を祝いました。
アジア・アフリカ研究会は春のゴールデンウイークを利用し、農家や公民館に宿泊して農業体験をしてきました。
町民の多くが協力し、若い農家も宿泊に協力しています。
この20年間で、延べ160人が訪れ、中には、この地域の担い手となった卒業生もいます。
式では研究会が受け入れ農家に感謝状を贈りました。
座談会ではグループに分かれ、「農業、地域の魅力と未来」について活発に意見を交わしました。
東京農業大学HPの同好会一覧によりますと、アジア・アフリカ研究会は春と夏、約2週間の農業実習合宿を行っています。
春は鹿児島県根占町(現在南大隅町)、夏は岩手県岩泉町です。
東京農大の初代学長となった横井時敬は、「農学は農民に実際に役立つ学問でなければいけない」という意味で
「実学主義」という言葉を使っています。
アジア・アフリカ研究会の活動も「実学主義」を基盤にしていますが、
それは「途上国に行き国際協力をしようとする際、上からの押し付けのような援助や机上の空論だけではなく、
現場の状況に応じた、そこに住む人々の立場に置き換えて物事を考え」るといった意味合いのものとしています。
国内の合宿では、「幅広い視点、農の現場、集団生活の協調性、心身の鍛練など」を学びます。
これは海外での農業の前にまず必要なものだからです。
海外へも、数年に1回のペースで出かけ、これまで約40の派遣隊が海外で国際協力を経験しています。