02ten
Compile

鹿児島茶を海外へ売り込むために
(菊永茶生産組合とJAあおぞらの取組を紹介)

平成27年1月の南日本新聞によりますと、
鹿児島茶を海外へ売り込もうと、鹿児島県内の茶業関係者は努力を続けています。

志布志市有明町のJAあおぞら茶業センター(22日掲載)は
有明茶を平成26年、アラブ首長国連邦での食品展示会「SIAL中東」に出品しました。
平成26年11月に開催され、52カ国約8000社が参加しています。
アルコールが禁止されているイスラム圏は甘党になりがちで、
成人の糖尿病率が高いと言われ、健康飲料としての緑茶が注目され始めています。
一部で流通している中国産の茶に対し、JAあおぞらの深蒸し茶は鮮やかな緑色と味で差別化を狙いました。
その結果、バイヤーが選ぶ革新的な10品の「イノベーション賞」を受賞しました。
これは日本の事業所としての初めての受賞です。
中東への売り込みに必要不可欠なものが「ハラル」です。
イスラム戒律に従って製造したことを示すもので、
JAあおぞらは、平成26年、緑茶での全国のJA初の認証を取得しています。

南九州市知覧の農事組合法人菊永茶生産組合(27日掲載)は、
国際基準「グローバルGAP」認証を平成27年1月14日付けで取得しました。
組合組織の茶生産団体による認証取得は全国初で、
企業などを含めると、茶のグローバルGAPの団体認証取得は、全国で2例目です。
GAP(農業生産工程管理)は、農業生産を適切に実践するために生産工程全体を管理する手法です。
食品の安全性向上、消費者からの信頼確保、競争力強化などのメリットがあります。
グローバルGAPはその世界基準であり、環境保全や農薬の適正使用、労働安全など点検項目が細部にわたり、
高いレベルが要求されます。
認証を取得しますと、輸出の際は有利となります。
菊永茶生産組合は以前から、品質管理の国際規格ISO9001、GAPの国内基準JGAPの認証を取得し、
安心で安全な茶の生産に取り組んでいます。

経済・産業