ボトリング吟醸茶をお茶の下堂薗が発売
鹿児島経済新聞(平成26年12月5日)によりますと、
下堂薗(鹿児島市卸本町)がボトリング吟醸茶を発売しました。
内容量は750ミリリットル、価格は5,000円(税別)です。
種類は緑茶・ほうじ茶・紅茶の3種類です。
茶葉は鹿児島県の契約農家や自社農園で栽培したものです。
うま味を壊さない抽出法の水出しにしたため、水にもこだわり、鹿児島県の天然水・温泉水を使っています。
ワイングラスに注いで、茶の色を楽しみ、食事と一緒に味わってもらうことを提案しています。
2015年(平成27年)5月に開催されるミラノ万博に出品する予定です。
ANA国際線ファーストクラスでの提供も決定しました。
下堂薗のHPによりますと、
おいしく淹れたお茶を届けたいという思いから、自然派ボトリング吟醸茶という商品が誕生しました。
緑茶ゆたかみどり原料の「深蒸し茶カワナベグリーン」とほうじ茶やまとみどり原料の「ほうじ茶タルミズブラウン」、
そして紅茶やぶきた原料の「べに茶ヤクシマレッド」の3種類です。
茶葉は、下堂薗の自社農園ビオ・ファームや契約農家で作られた有機栽培茶、無肥料無農薬自然栽培茶を使用しています。
独自の抽出法で、高温で淹れたものよりもお茶が酸化せず、旨み、味わい、香りともに優れた飲み物となりました。
使用する水にもこだわりました。
茶葉がにとっての最良の水はと考え、生まれた土地の水を使っています。
茶葉は生まれ育った水と共鳴し合い、それぞれの個性を見事に表現しています。
「深蒸し茶カワナベグリーン」は鹿児島県・吹上の地下水を使用しています。
薩摩山麓の地下300mに及ぶ深い地層から汲み上げた軟らかくなめらかな鉱水です。
上質な薩摩焼酎の割水にも使われています。
「ほうじ茶タルミズブラウン」の水は鹿児島県・垂水の貴重な天然温泉水です。
天然の軟水・高アルカリ水で、桜島火山帯地下1038mより湧き出しています。
世界最小級のクラスター値、硬度0.5mg/L、pH9.7です。
「べに茶ヤクシマレッド」の水は鹿児島県屋久島の地下水です。
硬度約10mg/Lの軟水で、有機物を含まず、まろやかな水質です。
下堂薗の茶葉の有機栽培に関しては、1992年に鹿児島茶の海外販売を開始したことが大きな転機になりました。
ドイツは残留農薬規制が非常に厳しく、輸出時の壁になりました。
世界の茶の市場の方向性が有機栽培であることも理解し、下堂薗は契約農家と協力し、有機栽培茶の栽培と製造に取り組みました。
その後、世界で最も厳しいといわれる「ドイツオーガニック認証」を取得しました。
1998年、自社農園の農業生産法人ビオ・ファームを設立しました。
南九州市川辺町神殿にあり、湧水に恵まれた7ヘクタールの台地です。
現在、すべての畑で有機栽培と無肥料自然栽培による茶栽培が行われています。
茶木は「ゆたかみどり」「ゆめかおり」「やぶきた」「するがわせ」「はつもみじ」「べにふうき」、地域在来種などを合わせて12種類。
「ゆたかみどり」は「走り新茶」としても名高く、下堂薗はこの茶木を銘茶に育て上げました。
山間部の茶畑は平地に比べ、日照時間が少なく、光合成が抑えられています。
その結果、で葉が薄く広く育ち、良質な茶葉が育まれます。
無肥料自然栽培は「ビオ・ファーム」設立から8年後に着手し、現在に至っています。