平成26年産一番茶、鹿児島は生産量で全体の31%を占め、全国2位
平成26年8月19日、農林水産省大臣官房統計部は、平成26年産一番茶の生産量を公表しました。
調査結果の概要は以下の通りです。
1.主産県の摘採面積は3万200haで、前年産並です。
2.主産県の生葉収穫量は13万1900t、荒茶生産量は2万7000tで、前年産に比べてそれぞれ
1万t(8%)、2000t(8%)増加しました。
この調査は、主産県を対象に実施しています。
主産県とは直近の全国調査年(平成21年産)の一番茶期の生場収穫量の多い上位3県(静岡・鹿児島・三重)に加えて、
茶の畑作物共済事業を実施し、半相殺方式を採用する3府県(埼玉・京都・奈良)です。
「摘採面積」とは、茶を栽培している面積のうち、収穫を目的として茶葉の摘採が行われた面積を指します。
「荒茶」とは、茶葉(生葉)を蒸熱、揉み操作、乾燥等の加工処理を行い製造したもので、仕上げ茶として
再製する以前のものを指します。
「一番茶」とは、茶期区分で3月10日~5月31日を言います。
主産県の一番茶摘採面積、生葉収穫量、10a当たり生葉収量、荒茶生産量は以下の通りです。
静岡県 | 鹿児島県 | 三重県 | 京都府 | 奈良県 | 埼玉県 | |
摘採面積(ha) | 16,600 | 8,080 | 2,840 | 1,410 | 653 | 640 |
生葉収穫量(t) | 60,100 | 43,100 | 1,500 | 7,160 | 4,620 | 1,910 |
10a当たり生葉収量(kg) | 362 | 533 | 528 | 508 | 708 | 298 |
荒茶生産量(t) | 12,500 | 8,430 | 2,990 | 1,510 | 1,110 | 415 |
調査結果からの報告
主産県の摘採面積は3万200haで、前年産並です。
主産県の生葉収穫量は13万1,900tです。前年産に比べ、1万t(8%)増加しました。
前年産は凍霜被害等で作柄が悪くなりましたが、今年度は4月の低温等により芽伸びが抑制されたものの、
その後おおむね天候に恵まれ生育が回復したためです。
主産県の10a当たり生葉収量は437㎏です。前年産に比べ、8%上回りました。
主産県の荒茶生産量は2万7,000tです。前年産に比べ、2,000t(8%)増加しました。
府県別の順位は、静岡県(46%)、鹿児島県(31%)、三重県(11%)、京都府(6%)、奈良県(4%)、埼玉県(2%)となっています。