フランスで鰹節を生産し、和食のだしを世界に
平成26年3月14日、7月18日の朝日デジタルおよび8月5日の南日本新聞によりますと、
平成26年3月、高品質の鰹節をフランス現地で生産し、日本食レストラン等に販売する目的で、
新会社「枕崎フランス鰹節」が設立されました。
中心になったのは枕崎水産加工業協同組合です。
日本で生産される鰹節の4割は、枕崎市が支えています。
枕崎水産加工業協同組合は1949年に設立され、2014年10月で設立65周年を迎えます。
枕崎市内に工場を持つ52業者すべてが組合に加入しています。
鰹節業界は現在、厳しい状況ですが、枕崎水産加工業協同組合では鰹節の品質にこだわり、
枕崎ブランドを確立させる努力を続けています。
その一環として、鰹節の海外生産という取り組みを始めました。
フランスでは日本食の人気が高く、鰹節の需要が見込まれます。
しかし、欧州連合(EU)の食品輸入基準が厳しく、日本からの鰹節の輸出は困難です。
そこで、現地で生産する方式を念頭に、2013年8月、枕崎水産加工業協同組合はフランスかつお節工場建設期成会を発足し、
海外進出の足がかりを作ってきました。
新会社「枕崎フランス鰹節」は組合員ら9社とともに設立され、工場はブルターニュ地方のコンカルノーに進出します。
大西洋に面した港町です。
2015年夏に工場は完成する予定で、1日200キロの生産を計画しています。
原料のカツオはインド洋で調達し、日本と同じ製法になる予定です。