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専用新幹線効果で19年ぶりに修学旅行生が10万人台

平成26年5月27日の南日本新聞によりますと、2013年度、鹿児島県内に宿泊した修学旅行生は10万9959人でした。
これは、前年比1万5611人増で、1994年以来、19年ぶりの10万人台となりました。
受け入れた全学校数は725校で、前年より51校多い数字です。
修学旅行生数の増加は、専用の新幹線運行が大きな力になったと考えられます。
修学旅行専用新幹線は、近畿地区の中学生を対象として、2013年5月に運行が始まりました。
2013年度は、25校5200人が鹿児島で修学旅行を楽しみました。
出発地別では、兵庫県が前年比2137人増、大阪2124人増、広島1742人増です。
関西、中国地方の伸びが顕著です。
鹿児島県教育旅行受入対策協議会によりますと、記録が残る中では、
鹿児島県内への修学旅行生が最も多かったのは1982年の25万8千人です。
その後は、少子化や目的地の分散化により、1999~2009年は6万人台まで落ち込みました。
しかし、九州新幹線全線開業効果により、2009年からは5年続けて前年を上回っています。
また、近年の修学旅行が、農家民泊など体験学習型へ変化していることも、
鹿児島県にとっては好影響を及ぼしています。
受入地区側の数字では、霧島と鹿児島がそれぞれ延べ4千人以上、増加しました。
大隅と北薩は各3千人以上増え、この地区の民泊人気が理由と考えられます。
全8地区のうち種子島・屋久島は、滞在日数の減少などが響き、唯一約2600人減少しました。

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