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縄文時代晩期から奈良・平安時代並行期の遺物が発掘された徳之島の面縄貝塚

平成26年4月7日の南日本新聞によりますと、3月29日に徳之島の伊仙町面縄の面縄第1貝塚で、町教育委員会が住民を対象に現地説明会を開きました。
町学芸員が面縄貝塚の発掘の経緯や状況、出土した遺物などについて解説しました。
第1貝塚では、これまでの調査で、約6千~1400年前(縄文時代晩期~奈良・平安時代並行期)の幅広い年代の人骨や遺物が出土しています。
平成25年2月に、屈葬状態の成人男性とみられる人骨が出土しました。
平成26年3月には、2千年ほど前に埋葬された可能性のある人骨の頭部などが新たに出土しました。
伊仙町公式サイトによりますと、伊仙町歴史民俗資料館に安置されている人骨はこの貝塚から出土したものです。

国学院大学21世紀COEプログラム「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」「日本の宗教・儀礼文化の形成発展と異文化間交流」に関する調査研究報告によりますと、面縄貝塚遺跡の発掘現場(面縄小学校敷地内)では土器・獣骨・貝類が出土しており、ヤコウガイの貝匙などの貝類の加工物が多数出土しています。共伴の土器から縄文時代にさかのぼるものと推測されます。
鹿児島女子短期大学紀要第40号(2005)33~36ページには、「徳之島伊仙町面縄第1貝塚出土人骨の風習的抜歯」という論文が掲載されています。