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ジオパーク下甑島、8000万年前の地層から大型の草食恐竜の一種、竜脚類の歯の化石

鹿児島県の西部、東シナ海に位置する甑島列島は上甑島・中甑島・下甑島の三島で形成されています。
中でも下甑島は、8000万年前の地層がみられる場所で、化石の宝庫として有名です。
下甑鹿島町では、天草諸島に分布する地層の延長が見られます。
鹿島断崖という高さ200mにも及ぶ断崖絶壁があり、整然とした砂岩泥岩互層が見事な海食崖を形成しています。
白亜紀カキ礁の発達の様子がわかる姫浦層群の海岸露頭は、世界的なスケールといえます。

平成26年2月15日の南日本新聞によりますと、下甑島・鹿島の約8000年前の中生代白亜紀後期の地層から、大型の草食恐竜の一種、竜脚類の歯の化石が発見されました。
熊本大学大学院の小松俊文准教授(地質・古生物学)と、国立科学博物館の真鍋真研究主幹(古生物学)が薩摩川内市役所で会見しました。
薩摩川内市の委託を受けた熊本大学などが2012年11月に集中発掘調査した際、発見された化石です。
下甑島では、2008年からこれまで、肉食恐竜の獣脚類の歯やろっ骨、草食恐竜のケラトプス類の歯の化石が発見されています。
竜脚類の化石が、白亜紀後期の地層から発掘されるのは、福島県、岩手県、熊本県に次ぎ、全国で4例目です。
研究者は、大型で徐々に衰退したと考えられている竜脚類の化石が、恐竜時代最後の白亜紀後期で発見されたことは、同時代の恐竜の多様性を確認する上で重要だと述べています。
また、発掘現場一帯では、大型恐竜の骨の可能性がある化石も見つかっており、継続して発掘・調査し、恐竜の生態の解明を進めたいと話しています。

<補注>
地質時代について
地質年代表によると
先カンブリア時代、約40億年前に地球上に生命が誕生し、古いほうから冥王代、始生代(太古代)、原生代に区分される。

古生代(約5.4億年前~約2.51億年前)は、多くの生物群が出現し、一方で大量に絶滅している。
古いほうから、カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ベルム紀(二畳紀)に区分される。

中生代(約2.51億年前~6550万年前)は、アンモナイトや巨大な爬虫類が全盛期を迎え、古いほうから、トリアス紀(三畳紀)、ジュラ紀、白亜紀に区分される。

新生代(6550万年前~)は、哺乳類が急速に発展し、被子植物が優勢になった。
古いほうから、古第三紀、新第三紀に区分される。

新生代の第四紀(260万年前~)は氷河が発達し、衰える時期が交互に繰り返され、人類が出現する。
古いほうから、更新世、完新世に区分される。

Fossil of 8000 years ago was discovered in SHimokoshiki Island,Japan.

Koshikijima Island is located in the west of Kagoshima Prefecture, in the south of Japan.

Especially, Shimokoshiki Island is famous for its fossil.

There is a stratum of 80 million yeras ago on the islands.

From the foremation of the Mesozoic Late Cretaceous, fossil teeth of plant-eating dinosaur of large have been discoverd.

It is sauropods, a kind of plant-eating dinosaur of large.

It is the fourth excavation in Japan,that fossil of sauropods to have been excavated from the formation of the Late Cretaceous.

Shimokoshiki Island is famous for its cliffs, too.

Kashima cliff is more than 650 feet in heights.

Sandsotne and mud stratum form wonderful sea cliffs.

The coastal outcrop of Himeura shows the development of the Cretaceous oyster reef.