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行政


平成24年度阿久根市施政方針

平成24年度の阿久根市は、限られた財源を効率的に活用し、説明・対話による一体となったまちづくりを推進していきます。
また、市の資源を活用した施策の展開による地域の活性化を目指します。

阿久根市HPによりますと、平成24年度阿久根施政方針は以下の通りです。
就任1年を経過し、市長として腐心したことは、市政の混乱を終息することであり、対立の解消に努め、対話を促進することでした。
秩序ある変革を進めるには、改革への思いを共有し、志を同じくすることが必要で、市民融和は不可欠です。
議会や市民の支援と協力に、心から感謝致します。
昨年は、「みずからのまちをみずからつくる」という理念からまちづくり100人委員会を設置しました。
そこでいただいた貴重な提言は、市政に反映するよう努力します。
「市長と語る会」も開催し、直の対話を市政運営に活かしたいと思います。

行政改革の一環としての職員給与の抑制について。
市長給料20%削減
以下、副市長、教育長10%
一般職員は4%から10%、平均約7.3%削減
特殊勤務手当、旅費制度に関しても見直しを進めて、経費削減を図ります。

市役所機構改革として、
水産林務課を新規に設置
商工観光課を独立
森林の整備と関連した水産資源の確保等を通じて、厳しい環境にある本市水産業の再興を目指すとともに、商工業及び観光の充実を図る目的です。

防災
津波に関する警戒と避難注意を促します。
標高を示した看板を、沿岸地域の公共施設や国道・県道の電柱に設置

市民館の建設
現施設の老朽化が顕著なため、建設委員会(仮称)を設置し、調査・協議を行い、早期の建設を目ざします。

南九州西回り自動車道の阿久根市における整備状況
平成26年度 阿久根北インターチェンジ〜鶴川内インターチェンジの4.2キロメートル
平成27年度 野田インターチェンジ〜阿久根北インターチェンジの4キロメートル
供用開始に向けて整備が進行

北薩横断道路
平成24年2月現在整備率20.6%で、一部区間は計画路線のまま。
圏域の経済振興のためにも、整備の促進を要望します。

肥薩おれんじ鉄道
経営安定基金の全額を赤字補填財源に充当することが決定しました。
設備改修やプロパー社員の妖精のための人件費の増加など厳しい経営状況にあります。
議会は、肥薩おれんじ鉄道活性化議員連盟で支援活動を展開しています。
市もおれんじでつなぐあくね交流事業等を実施し、利用機会の増加を図り、維持に積極的に取り組みます。

平成24年度の予算の概要
基本方針
・行財政改革の一層の推進による限られた財源の効率的な活用
・市民生活の実態や社会構造の変化を的確に捉え市民の目線に立った課題解決に向けての取組の推進
・本市の持つ資源を活用した施策の展開による地域の活性化
・市民の皆様への十分な説明・対話による一体となったまちづくりの推進

歳出
新規事業
市政施行60周年記念事業として
・NHKのど自慢大会の招致
・よしもと新喜劇の公演
マニュフェストのうち、早急に取り組むべきものとして
・子ども医療費助成事業(中学生までの医療費を無料化)
・水産物鮮度保持対策事業(水産業の活性化)
定住促進を目的とした住宅取得に関わる助成事業
後期高齢者人間ドック助成事業(75歳以上の人の健康保持・早期発見のため、人間ドックの経費を7割助成)

歳入
市税収入は伸び悩んでいます。
各種事業について、国・県の補助金や交付税措置のある有利な地方債を最大限活用し、効率的な財政運営に努力します。

一般会計予算
97億7千600万万円(対前年度比5・9%減)
特別会計と一般会計の合計
166億3422万9千円(対前年度比1・9%減)
水道事業会計予算
収益的支出 3億2869万1千円
資本的支出 1億4419万7千円

福祉
・児童福祉
子ども医療費助成事業(中学生までの医療費を無料化)を実施します。
みなみ保育園の定員の調整(児童数の減少に対応)と当分の間、公立で運営します。

・高齢者福祉
後期高齢者人間ドック助成事業(75歳以上の人の健康保持・早期発見のため、人間ドックの経費を7割助成)
緊急通報装置運営事業の普及(一人暮らしや虚弱な高齢者への福祉サービス)
要援護者訪問相談事業
在宅介護の家族の支援策として、介護手当の額の引き上げ

・障害者福祉
ノーマライゼーションについての普及とともに、各自のニーズに対応したサービスの提供に努めます。
障害児の療育体制の確立と相談支援の充実を目指します。

・生活保護
相談や申請件数が増加傾向にあります。
自立更生に向けた相談や生活指導により、適正な実施に努めます。

・健康
「あくね元気プラン」に掲げた市民の健康増進目標の達成に向け、保健推進員と一体となった地域ぐるみの健康づくりを推進し、地域に密着した保健活動を展開します。
各種がん検診では、受診率の向上とがん予防の啓発活動に取り組みます
予防接種事業では、定期の予防接種に加え、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチンについて、引き続き接種費用の全額を助成します。
国民健康保険の運営が厳しい状況にあるため、国保税の収納率の向上と人間ドックなどの保健事業や総合検診などを推進し、医療費の適正化を図ります。
介護保険事業
これまでの認知症対応型共同生活介護施設・多機能型居宅介護事業所・小規模介護保険施設などの施設整備や入居者の処遇改善だけでなく、
平成24年度からの3年を対象とした第5期高齢者保健福祉計画の中の介護保険事業計画に基づき、介護サービスの質の向上や適正な介護給付など
介護サービス基盤の充実と円滑な介護保険事業を推進します。
地域医療
阿久根市民病院等との連携
大川診療所の週五日の診療体制

環境衛生
阿久根市環境基本計画の「自然と人が共生するまち」を基本理念とした良好な環境の保全に取り組みます。
ごみ減量化については、発生の抑制はもとより、再利用・資源化の取り組みを北薩広域行政事務組合を構成する2市1町一体となって推進します。
阿久根市衛生自治会と連携し、家庭や職場において、ごみの分別やリサイクルの徹底と減量化に努めます。
不法投棄対策として、パトロールの強化、監視体制の強化と不法投棄防止に取り組みます。
生活排水処理対策については、小型合併処理浄化槽設置整備事業を推進するとともに、河川の水質検査を実施します。

農業
持続的な力強い農業を実現するために、それぞれの集落等地域が抱える人と農地の問題を解決するための地域農業マスタープランを国・県及び関係機関等と協議・連携しながら作成します。
農地・水保全管理支払交付金、中山間地域等直接支払制度や中山間地域総合整備事業等を活用し、生産及び環境基盤の整備を引き続き実施します。
鳥インフルエンザ・口蹄疫等の防疫対策の推進を図ります。

林業
平成23年度に策定した森林整備計画に基づき、推進に努めます。
竹林の改良促進のため、竹チップ用搬出材の所有者に対しての補助制度を創設します。
林道の整備・竹林の改良を積極的に行い、林産物の振興と有害鳥獣対策の充実を図ります。

水産業
阿久根市が推進する「食」によるまちづくりのために、水産業の振興は欠かせないため、新たな機構を設置し、体制の充実に努めます。
水産物の鮮度保持対策として、新たに凍り台の補助事業を実施します。
北さつま漁業協同組合の衛生品質管理を支援し、食の「安心・安全」の情報発信に努めます。
阿久根産の水産物を積極的に宣伝する取組を支援します。
藻場の回復、栽培漁業センターでの種苗生産体制の充実に努め、沿岸海域の再生を目指します。

商工業
地場産業の育成・強化に努め、地域経済の浮揚や雇用の維持・拡大を図ります。
企業の誘致に積極的に努力します。

観光
阿久根市の持つ豊富な地域資源を活かした体験型観光の充実を図ります。
市政施行60周年であることから、「食のまち阿久根」を情報発信し、交流人口の増加に取り組みます。

その他
阿久根駅周辺の整備を検討します。
阿久根市移住定住促進補助金制度を創設し、移住・定住を促進します。
市道の整備を努め、維持補修等、重点的に予算を措置しています。
市道中央線鶴川内地区の舗装工事を3年計画で進めます。
市道尾城線の調査測量設計を予定しています。
中央線大川地区では、改良工事に伴う移転補償家屋の調査を実施します。
平成24年度から市道槝之浦線の改良工事は本格着工の予定です。
砂防事業として、鶴川内地区の赤?の小川の改修工事を進めます。
平成25年度から市営寺山住宅の建設を予定しており、平成24年度は設計・調査委託を行います。
老朽化住宅の除却に関しては、築50年以上の空き家となっている木造住宅の解体事業を実施します。
都市下水路事業に関しては、上野地区の下水路整備を引き続き行います。
公園整備に関しては、番所丘公園のグラウンドゴルフ場を改修し、市民の憩いの場の充実を図ります。
消防に関しては、消防団は地域防災の要であり、団員報酬の引き上げや処遇の改善を行い、活動を支援します。
スポーツ推進に関しては、スポーツ少年団など全国大会出場選手への遠征費の補助を引き続き行います。
上水道事業では、平成17年度から事業開始した第六時拡張事業の完成により、非常時等においても、各水源地及び配水池施設間の緊急通報システムによる早期対策が可能になりました。
簡易水道事業に関しては、黒之瀬戸及び脇本築、大川・尻無地区の簡易水道施設の整備を引き続き実施し、早期完了を目指します。