川辺仏壇
川辺仏壇は800年の伝統があるとされ、1975年に鹿児島県内の国指定伝統的工芸品に指定されています。
しかし、2011年度末現在では、ピーク時の1994年度の13%という危機的状況です。
仏壇市場の先細りと輸入品の台頭が原因と考えられています。
平成25年4月27日の南日本新聞「データでみるかごしま」によりますと、川辺仏壇の生産額は、2011年度末現在、ピーク時の1994年度の13%という数字になっています。
川辺仏壇は、主に金仏壇で、1975年に鹿児島県内の国指定伝統的工芸品に指定されました。
800年の伝統があるとされ、南九州市川辺で加工された材料を用い、川辺で製造・生産されたものだけが、川辺仏壇の名称権があります。
ピーク時の1994年度には生産数量4万6545本、生産額116億6400万円、従事者数は221社1583人に達しました。
しかし、その後は隆盛になることはなく、2011年度末現在の生産額はピーク時の13%の15億2千万円、従事者は22%の361人まで落ち込みました。
原因としては、2点考えられ、核家族化や洋間の増加、宗教離れによる仏壇市場の先細りと輸入品の台頭です。
本年度、景品表示法に基づく「仏壇公正競争規約」が27日施行され、産地・品質表示が義務化されました。
これは、国産に見せかけた外国産が出回っていることを受け、業界団体が要求した結果です。
川辺仏壇協同組合は、「仏壇公正競争規約」をきっかけに国産仏壇の信頼と需要が高まることを期待し、技術力の向上に努力したいとしています。