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鹿児島県農業開発総合センター大隅支場が、加工・業務用大根栽培の新たな栽培体系を確立

鹿児島県農業開発総合センター大隅支場は、種蒔きの方法やトンネル内の種を播く列の増加を可能にすることで、加工・業務用大根栽培の規模拡大への新たな一歩を踏み出しました。

平成25年4月22日の南日本新聞によりますと、鹿児島県農業開発総合センター大隅支場は、加工・業務用大根栽培の新たな栽培体系を確立しました。
大根栽培の労働力軽減と、栽培規模の拡大を阻害する要因を減少させることが目的です。
新しい技術により、作業時間の軽減と、資材費削減の効果が期待されます。

新たな栽培体系として見直されたひとつが、種蒔きの方法です。
従来は、発芽率を上げるために、数粒播いていましたが、このやり方ですと、必ず間引きをしなくてはならず、トンネルを一度はがし、再び覆う作業が
必要でした。研究者は、種子の直径が2・1ミリ以上なら発芽率が95%以上になることを確認し、事前に選別作業をすれば、1粒まきで支障がないという結
論に至りました。

もうひとつの見直し事項は、ひとつのトンネルで、種を播く列の増加が可能かという点でした。増加が可能であれば、トンネル敷設数を削減でき、結果として、資材費の削減につながります。
従来の種蒔きの場合、外側と内側の列で生育にばらつきがあるのが難点でしたが、間隔調整をすることにより、生育のばらつきを抑えることを実証しました。3列植えなら外側27センチ、内側35センチの間隔です。

今後は露地栽培への技術転用も視野にいれ、検討しているということです。

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