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甑島で国内初、草食恐竜「ケラトブス類」の化石発見

2013年2月19日 
熊本大学大学院の小松俊文准教授らの発掘調査により、鹿児島県甑島列島に分布する上部白亜系姫浦層群から脊椎動物化石を産出しました。角竜類恐竜、草食恐竜「ケラトブス類」の歯根の化石で、国内初です。

甑島は化石の島として、研究者には有名な地です。
特に下甑鹿島町では、天草諸島に分布する地層の延長を見ることができます。
整然とした砂岩泥岩互層が見事な海食崖を形成し、白亜紀層と古第三紀層との不整合が見られるところもあります。
非常にダイナミックな白亜紀カンパニアンの大陸斜面〜陸棚〜潮間帯〜陸成層や、白亜紀カキ礁の発達の様子がわかる姫浦層群の海岸露頭なども見られます。

2008年3月には、下甑鹿島町で肉食恐竜の化石が発見されました。

2010年9月3日には、熊本大学研究チーム(小松俊文教授ほか)の甑島でのフィールドワークにより、鹿児島県甑島列島に分布する上部白亜系姫浦層群から産出した脊椎動物化石が発見されました。
9月2日〜6日にわたって、甑島の地質観察、化石の産出現状の確認、真鍋真氏(国立科学博物館所属)の講演、化石発掘講座がおこなわれました。
化石発掘講座で中三、小四の子どもたちが化石を発見しました。肉食恐竜とみられる歯の化石と魚類の骨の化石です。

2011年11月には、熊本大学大学院の小松俊文准教授らの発掘調査により、鹿児島県甑島列島に分布する上部白亜系姫浦層群から脊椎動物化石を産出しました。
角竜類恐竜、草食恐竜「ケラトブス類」の歯根の化石で、国内初です。
角竜は北米で進化したと考えられていました。アジアではこれまで、中国とウズベキスタンでしか発見例はありません。